2012年10月22日月曜日

第4週 コンセプトと構造

第4週
こんにちは、TAの伊藤です。

第4回の授業では演習デザイン論3の内容が関連してきますので少しそちらの話しをします。

「コンセプトとIA」という題目で講義が行われました。

初期のデザインの考え方では、モノの視点で視覚が中心ですが、それを支える構造が大切であり、そのモノがどのような「かたち(構造・フロー、視覚)」であったら良いのかということになります。

次に考えられるようになったのは、モノの視点に加えヒトの視点から見た場合にどのような「状況(コンテクスト、5W1H)と価値」があったら良いのかということを考えていきます。


 
そして今回の情報デザイン演習3ではこの2つにビジネスの視点を加えた計3つの視点から
講義を進めていきます。この3つの視点の考え方をユーザエクスペリエンスとよんでいます。
このユーザエクスペリエンスをどう考えていくとInformationArchitecture(情報構造体)を
よりよくすることができるのかという内容で講義が行われました。


情報デザイン演習3ではこの情報デザイン論3で行われた講義の内容を元に作業がすすめられました。
今回は2つのグループの作業内容はほぼ同じものになります。

そして今回の作業内容は
・講義第3週で出された課題発表
・シナリオの構造化
・千葉工業大学施設課へのインタビュー(一部の「CITのサービスデザイン」グループのみ)
の2つになります。


■講義第3週で出された課題発表
今週までの課題としてだされた調査内容を学生の中から複数人選び出し発表してもらいました。




調査をした学生の中には一時間おきに購買を利用した学生の人数を9:00~16:30まで数えたグループの学生もいました。
7時間半の間交代で数え続けたそうです。すごいですね・・・。

■シナリオの構造化
この作業ではバリュー階層、アクティビティ階層、インタラクション階層の3つを決めてシナリオを作って行き、ユーザがどういった体験ができるかを考えて行きます。
大雑把に言ってしまえば、誰が、何を、どういった事が体験できるのかということです。




講義ではバリューシナリオ(どんな価値があるのか)、アクティビティシナリオ(どういったシナリオで使われるのか)をいくつか考え色々なパターン作っていきました。
講義の最後には学生がどんなバリューシナリオ、アクティビティシナリオを作っているのかの発表が行われました。


■千葉工業大学施設課へのインタビュー
この作業は一部の「CITのサービスデザイン」グループのみが行った作業で実際に千葉工業大学ないにあるCITサービスの施設を管理する施設課にインタビューを行いに行きました。
その際には、第3週で行ったSkypeを使ったインタビュー同様にインタビュー前に質問をまとめたり、分担を行い打ち合わせを綿密に行い、インタビューに臨みました。




インタビュー内容の一部を以下に抜粋しました。
Q:購買部を2階に設置するときに障害者を考慮してエレベーターやスロープを設置する案は無かったのですか?
A:搬入用エレベーターがあるので、使いたい人がいれば、声をかけてくれれば使えます。

Q:購買脇の談話室はどこが管理しているのですか?
A:購買脇の談話室は大学が管理をしています。設計やレイアウトは建築家の方にアドバイスを受けてから、施設課が決定して、そこをCITサービスに使ってもらうというかたちになっています。


【次回までの課題】

今回の課題は2つのグループ同じ事をやってもらいます。
1、方向性
 ・人の方向性:提供価値はどこに重点とするのか
 ・モノの方向性:Webサイト、サービス(空間、グラフィック、デジタル?)
 ・ビジネスの方向性:ビジネスモデル(どこで儲けるか、どこでもうけないか)
2、コンセプト
 ・テーマとリードコピー(理念の言葉)
 ・キーイメージ(理念のかたち)
 ・コンセプトの説明(ストーリー、バリューシナリオ)
 ・コンセプトのイメージ(シーンとモノのスケッチ)

今回の課題は情報デザイン論3の講義内容が深く関わってきます。
情報デザイン演習3の方でやったバリューシナリオとアクティビティシナリオのテンプレートはFaceBookの「CIT情報デザイン演習3」グループで上がっていますのでそちらからダウンロードしてください。


【TA(伊藤)からのアドバイス(?)】
ハイ!毎回アドバイスになるかわからTA伊藤からのアドバイスです!
今回のバリューシナリオ、アクティビティシナリオは山崎先生等が書かれた
『EXPERIENCE VISION』という本の中にやり方から活用方法まで載っているのでもしわからない部分があったりしたら山崎研究室にも置いてあるので訪ねて読んでみてください!
いや、決して、「みんなぜひ本買ってね!☆ミ」と販売促進をしているわけではありません
ほ、本当ですよ!!
ただ・・・、気にいったら買ってください!

・・・

さ、さて次のアドバイスですが!
今回ので講義やったことはデザインを進めていくうえで重要な要素の一部です。
コンセプトやどういったもの作っていくのかを決めていくうえで大切な部分なので色々なバリューシナリオ、アクティビティシナリオを作ってみて、自分が「これだ!」というものを見つけてください。


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